神山の木で、まちの人が作る
町産材の杉・ヒノキを構造や内外装に使用しています。木材は伐採から200年間強度を高めていく耐用年数の⻑い建材で、調湿効果や香り、抗菌作用等の効用も有します。近くの山の木を使うことで、森の手入れが進み、経済も循環します。
より地場産材の利用が進むよう、本開発を契機に「町産材認証制度」も整備されました。流域の山で伐った木を製材し、乾燥させて、家を建てました。
通常、大規模な建設工事はその発注規模から町外の大手工務店に頼る形となりやすく、それは町の大工さん等が自分たちの町をつくる事業に参画しにくい状況を生み出します。そこでこの開発では、分棟型の木造建築として設計し、かつ開発を4年間にわたらせることで、町内の大工さん等が腕を振る
いながら少しずつ完成させてきました。これは人材育成の機会でもあり、町のお金を町外に流さずに、地域内経済循環性を高めることにもつながります。近くの学校へ通う子どもたちは、家々が建ってゆく過程と大人が働く姿を数年間垣間見ることになります。植栽は、町の高校の生徒さんたちと山で
集めた種や枝から育てた苗木を中心に、地域の植物で構成しました。
空間とともに人が育ち、これまで離れ離れにあった地域資源をつなぎ直す、多義的な建設プロジェクトとなりました。
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