神山町 kamiyama-cho

総務課

暮らしの技部~大豆編①~

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「神山で、大豆育てよる人、おらんで?」

という人探しから始まった暮らしの技部。昔はどこの家も自家製味噌を作っていたといいます。今も、冬の時期になると町内の婦人会などで毎年味噌を仕込む会が開催されています。そんな「神山暮らしの知恵を学ぶ基本のキ」ともいえる味噌作りを、私たちも受け継ぎたい!できれば大豆から自分たちで。
しかし、町内で大豆から育てている人は、今はもうずいぶんと減ってしまい、ごくわずか。

そんな中、色んな方へ聞き込み調査を行った末に、この道20年、畑で大豆を育て、味噌を作っているという河野みつるさんに出会いました。
突然お話を伺いに行ったにもかかわらず、快く「大豆のいろは」を教えてくださり、なんと、お土産に、自家製の熟成させた三年味噌まで頂いてしまいました。神山の畑で育ち、河野さんの手によって味噌になったそれは、本当に深い味わいで、お味噌汁にして飲むと身体中にやさしく染み込んでいくようでした。

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(大豆と育て方が良く似た黒豆で、実際に定植の仕方を教えてくださる河野さん)

そんな美味しいお味噌を、私たちも、自分達の手で作りたい!と、河野さんからお知恵と豆を分けていただき、大豆を育てるところから始めています。
まずはじめは、畑を耕し、種をまく作業をしました。

ポイント1:種まきは、毎年7月10日に!

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これは、河野さんがお隣のおばあちゃんから受け継いだという知恵。
黒豆は6月25日、大豆は7月10日、といわれ、毎年その付近で種まきを行っているそうです。
苗を作るため、畑の隅をしっかりと耕して、苗床を作ります。

ポイント2:アルカリ性土壌がカギ

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大豆を育てる土は、アルカリ性であるほどよく育つといわれています。
苦土石灰を種まきの2週間前に撒くやり方もあるそうですが、薬草部の活動の際に、豆や芋を植える時は灰を撒くと良い、と教わったことを思い出しました。
灰を撒くことで、酸性に偏りがちな土がアルカリ性になる効果があるそうです。
私たちは、ボーボーに生えていた雑草を抜き、それらを天日で数日間乾かしてから、焼いた灰を漉き込みました。
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(注意:農業用の野焼きはOKですが、燃やす前に、プラスチックなどが混ざっていないかよく確認しましょう。必ず火が消えるまで、そばで燃え移りなどが無いよう、見張りをしておいてください。火の用心です!)

ポイント3:種をまくときは、綺麗に、整列!

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写真のように、列を作って種をまいていきます。
大体畝幅が75㎝に対して、一列あたり14~5粒の大豆を撒きました。
列と列の間は、15㎝ほど間隔をあけてください。

ポイント4:種から苗になるまでは鳩に注意

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「ぽっぽっぽ。鳩ぽっぽ。豆が欲しいか、そらやるぞ。」という歌にもあるように、大豆の種も鳩の大好物です。
芽が出るまでに、鳥たちに食べられてしまう危険性が非常に高いと言われています。
そのため、私たちは、河野さんに習って、防虫ネットでトンネルを作り、鳥たちから豆を守ることにしました。
種をまいた後は、たっぷりとお水をやって、種まき作業は終了。すくすくと育ってくれますように。

【今後のスケジュール】
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暮らしの技部では、随時部員を募集しています。メインは大豆作りから味噌作りですが、お父さんお母さんの暮らしの知恵を学ぶ機会を他にも設けていきたいと思っています。まず、大豆がちゃんと収穫できるように、一緒に見守ってくれる方、興味のある方は、お気軽に神山町地域おこし協力隊までお声掛けください。

総務課への連絡先
TEL:088-676-1111
E-mail:soumu@kamiyama.i-tokushima.jp

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