神山を案内

神山を案内

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人が混ざり合う場所:上角

平成29年12月 1日

今回の案内人

案内人

案内人:國本量平さん(「カフェ・オニヴァ」料理人)

神山塾4期卒塾生。2012年に神山に移住し、卒塾後しばらくしてカフェ・オニヴァに合流。木曜日の夜は、上角で広島焼きのお店「かばちや」を営んでいる。

徳島市内から神山町に入り、神山温泉があるエリア一体が、上角(うえつの)地区です。神山温泉だけでなく、道の駅・飲食店・サテライトオフィス・歯医者と、町内町外問わず人がよく行き交う場所でもあります。

國本 「混ざる場所」というか。今、神山がすごくおもしろいなと思う要素のひとつに多様性っていうのがあってあると思うんです。神山の中でも上角のエリアって、すごく色んなジャンルの場所だったりとか、人だったり、多いような気がするんですね。

神山町に訪れた人たちが、まずは入ってくる場所じゃないですか。道の駅があって、温泉があって、飲食店も一番多い。

松葉庵、粟カフェ、ユサンピザは青井夫だからちょっと違うんですけど、道の駅でも食べれますし、あとは梅里(ばいり)。それから梅星茶屋(うめぼしぢゃや)。食べることについても、すごく色んなジャンルがあるなっていうのも思いますね。あとはRakuyaではカレーが食べれたりだとか。飲食店はそんな感じですかね。
他には歯医者があったり、サテライトオフィスとかもありますし。要素はほんとに多いなっていう。

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この日もRakuyaの軒先で店主の宮城さん(中央)に出会う

──地域おこし協力隊の拠点もあるし

國本 そうですそうです、里山みらいもあるし。
色々な導線が複雑に存在していて、ポイントになっているんじゃないかなって思いますね。

──確かに視察の方たちは寄井の印象が強くなりやすい昨今なんだけど

國本 最近そうですね。上角のあたりはスルーしてそのまま寄井までいってしまうパターンも多いっていう話を聞いて思うんです。視察の方は、滞在時間がすごく短いなって。

オニヴァで30分食事をした時間が一番長いって言われて。もうほんとに矢のようなスピードで神山回って行くんですけど、それだとちょっともったいないなあってすごく思って。
話も十分に出来ないし、まずは神山の神山で流れてる時間に、自分のリズムを減速させてみるというか、そういう視察をおすすめしたいですね。

──おすすめですか

國本 例えば、神山温泉に入ってちょっと「はあー」となった後に、「じゃあ ちょっと視察行こうか」ぐらいの感じで、尺を長めに長めにとっていった方がより神山のことが分かると思う。

神山温泉もやっぱりすごい良い温泉ですし、大粟神社もすごく好きで。
大粟神社は、食べ物の神様オオゲツヒメが祀られてるんでたまにお参りに行くんです。神山温泉に入ってからの大粟神社はすごくいいですね。そのあと大粟山の散策まで入れると完璧なんですけど。温泉の後に参拝っていうすごく穏やかな気持ちになれるというか、神様のところにお参りして、頑張ろうっていう感じになりますね。

神社まで臨んでいく道も好きなんですけど、山の中とかもすごく良くて。普通の山なんですけど、ちょうど良い距離感で、上がって降りて来て1時間ぐらい。サクっと山歩きたいなと思った時は、大粟山行こうかみたいな。考え事する時にちょうど良い時間なんです。のんびりした時間を過ごせる。

──神社まで参道をあがっていって、参拝されたあと横から山を上がって。

國本 そうですそうです。あそこの横から上がって、降りてくる時は、隠された図書館のあたりに出るような感じで出てくる。

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隠された図書館には、人生で影響された本を3冊まで寄贈できる。

なにかこう混ざってる要素がすごく好きなんだなって思うんですよね。大粟山にはアート作品が置いてあったりするんですけど、山歩きをしててふいに作品が現れる感じとか、そういう状態が好きですね。

──なるほど。混ざってる感、

國本 神山全体なんですけど、上角でのあの混ざり具合っていうのは、神山の中でもより密集してる感じ。静かになれる場所でもあり、ちょっと歩けば色んな人に会える。知った顔の人とかも多いんで。

──どんな方に会えますか?

國本 コットンフィールドの森さんとはたまに会ったり、話したりします。

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コットンフィールドの森さん

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國本 冬以外の季節、ほんとに気持ちいいんです。川原のあたりもですし、森さん一つ一つ作った場所なんです。すごいですよね。人によく「あそこ遊べるよ」って紹介してます。

他には、キネトスコープのきよさんとこに、よく遊びに行くんです。

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キネトスコープの廣瀬さん(左)

國本 移住して来たタイミングが一緒で、よく神山の情報交換をしたりしていました。最近はギャラリーショップができたり、きよさんもすごく色々動いていて、話しをよくします。

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SHIZQ garallery shop

國本 あとは、さっき話にも出ましたけど、里山みらい。里山みらいは、神山の新しい未来のアイデアが生まれる場所です。

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里山みらいは、古き良き里山の原風景を守ること、古くて新しいみんなの里山をつくることを掲げている

國本 良い切り口でおもしろいことを考えるなって思います。ちゃんと実行もしている。
メンバーみんな得意ジャンルが違っていて、でも一丸となってなにか新しいことを次々やってる。すごいかっちょいいなって思います。ばらばらなのにすごくまとまってる。

あとはcoco歯科ですね。coco歯科好きなんです。
もちろん治療に行く場所なんですけど、待合の部屋が暖かくて、本もすごくおもしろいものがたくさん置いてあるんです。いつか本だけ読みに行きたいな。
たまたま歯の治療のタイミング合っただけなんですけど、思いがけない、最近全然会ってなかったねって人に待合いで会ったりするような場所です。

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coco歯科の待合い

國本 神山塾を卒業するとき、一人ひとつ、自分のプロジェクトを何かやるよう与えられるんですけど、僕の場合はcoco歯科のオープンの時にあのケータリングのお手伝いをしました。40~50人単位の規模で、終わった後すごく手応えがあったんですね。自分は神山ではこういう感じでやっていけそうだっていう手応えが掴めたような。
自分がネクストレベルに行けた場所なので、歯の治療しに行くとこでもあり、色々話しに行くところでもあるんです。

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coco歯科のふみさん(右)

おもしろさは、
固定されない・予測ができないところ

國本 梅星茶屋もすごく好きなんですよ。僕もそこで広島焼きのお店をやってるんですけど、いろんな田舎にああいったシェアできるレストランていうのを作ったら良いと思うんです。
というのも、移住して来て、何か仕事したいって思っていても、場所がまず無かったり、お店を開店させる資金が必要だったりするじゃないですか。でも、ある程度その設備を整えた箱があって、それを半日単位ぐらいでレンタルすることができたら、「ちょっとじゃあ俺料理好きやし自信があるけんやってみようかな」って人が気軽に始めることができるんですよね。僕もそういう感じで気軽に始めることが出来た。そういう施設は、まさに交流が「混ざる」場所になり得る。
固定されない人がたくさん集まる、予測のできない場所というか。交流が生まれるところだなあと思うんですね。予定調和では出せない。

──梅星茶屋がどんな場所なのか、ちょっと説明してもらえませんか

國本 梅星茶屋は、粟飯原國子さんのお店です。曜日ごとにのれんが変わる、シェアレストランになっています。國子さんは、神山塾のあの伝説の神山塾の第1期生で、高速でしゃべるハイパーなおばあちゃん。常に若い人達と一緒に居るから、感覚も若いところがありますし、とにかく話始めたら止まらない・早いっていう。國子さんの阿波弁をきっちり聞き取れたら、阿波弁検定1級ですね(笑)

國子さんも実際に金曜日にお店をされていて。元々は何か人が集う場所を作りたいという思いで、カラオケボックスを併設させて梅星茶屋を始められたと聞いてます。梅干茶屋を借りてお店をしている僕たちは、その思いに乗ってるところもあるんじゃないかなと。

今は、火曜日・水曜日のランチがかんちゃん(神崎さん)。木曜の夜が僕です。金曜日のランチは國子さん。土日はなっちゃん(館山さん)。

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國本 火曜日水曜日のかんちゃん(神崎君)のカフェElevenは、イタリアンですね。その日はイタリアンの旗が立ってます。パスタを中心に、その週の特別なプレートとかもあったりする神山で唯一パスタが食べれるお店です。

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國本 彼はすごく真摯にこれから先のことを考えてるんですよ。Elevenプロジェクトという11年間で11のことをするマイプロジェクトを自分に設定していて、カフェElevenもプロジェクトの一つ。着々と実現させていってます。かんちゃんも徳島のあちこちにケータリングに行ったり、出店しているんで、最近どう?ってよく話しに行きますね。

金曜日は、地域のおばちゃんたちが作ってくれる阿波飯食堂。
ランチがワンコインで、こんなに食べれるの?っていうぐらい出てきますね。腹が空いてるときとかほんとにお勧め。自分たちの育てた野菜を使って出してるんで、旬のものが楽しめます。地元の味付けで、田舎のおばあちゃんのところに遊びに行ったみたいな感じ。これも食べ、これも食べってどんどん出てくる。女性女性自身にも掲載されてました。11時半から始まるんですけど、12時にもう売り切れるって聞いたので超人気店なんじゃないですかね。

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國本 美味しいの先にある楽しい時間って言うのをいつも意識してるんです。
かばちやはもうそれ全開ですね。大衆酒場感というか。ワイワイ、立ち飲み屋さんとかである熱気ムンムンの、おっちゃんたちがワーってひしめき合ってるような。

1度、テーブルはもちろん椅子ももう全部なくなっちゃって、カウンターのあたりで立って飲んでる人とか居たんです。(笑)人口が密集して声をちょっと大きくしないと話が聞こえなかったりする、みんなが相乗効果で声がだんだんおっきくなっていく、お店全体がすごい熱気に包まれて、これすげえ楽しいなって感じました。

あ、今日も始まったみたいな感じでテーブル同士交流しだしたりだとか。それこそ地元のおっちゃんから移住者まで。言いたいのは多分、そういうことですね。

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この日のお話に登場したお店:
Rakuya https://www.facebook.com/Rakuya-668740549854384/
神山温泉 http://kamiyama-spa.com/
コットンフィールド http://cottonfield.jp/info/
キネトスコープ http://www.kinetoscope.jp/
SHIZQ http://shizq.jp/
里山みらい http://satoyama-mirai.jp/
coco歯科 http://cocoshika.jp/
梅星茶屋 https://www.town.kamiyama.lg.jp/enjoy/map/2015/12/umeboshi.html
https://www.facebook.com/pages/%E6%A2%85%E6%98%9F%E8%8C%B6%E5%B1%8B/308669755893059
CAFE ELEVEN https://www.facebook.com/Cafe-Eleven-234282880044554/
かばちや https://www.facebook.com/kabachiya/
Caffe Estate https://www.facebook.com/Caff%C3%A8-Estate-%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7-%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%86-1761523847398731/

*定休日は変わっていることもあるので、お店を訪ねるときは、上のリンク先などでお確かめください

インタビュー日:平成28年2月
(約4,200字)

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