四国霊場12番札所 焼山寺(しょうさんじ)
焼山寺山(標高938メートル)の8合目近くにあり、四国霊場で2 番目に高い山岳札所。四国霊場12番札所となっており、11番札所藤井寺からの遍路道はとても険しく、「へんろころがし」と言われるジグザグな坂道も存在 しますが、現在は山上まで車道が通り、参拝も容易になりました。
神山町内からも、空に向かってどんどん道を登ってゆくので、気温差もあり、夏でも涼しく感じられます。天気が良ければ寺の境内・参道から、はるかに四国山地や淡路島などを望むすばらしい展望が開けます。
参道には樹齢500年を越える杉の木が100本以上あり、県の天然記念物に指定されていて、見ごたえがあります。また弘法大師が大衆の安楽、五穀 豊穣を祈って自ら彫ったとされる三面大黒天も必見です。お寺からさらに歩くと、焼山寺山山頂に建つ奥ノ院に到着し、神山町内を見渡す絶景が楽しめます。
もともとは、大宝年間に役行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)が山を開き、蔵王権現をまつり、庵を結んだのがこの寺の歴史の始まりといわれていま す。その昔、弘法大師がこの地へ修行に訪れ、疲れから杉の木の下で眠って休んでいたところ、夢の中に阿弥陀さまが現れ、周囲の異変ぶりを告げられました。 目を覚ますと山は火の海に。そこで大師が、身を清め、真言を唱えながら山をのぼると、火が徐々に消えていきました。9合目あたりまで来たとき、岩窟から大 蛇が姿を現し、大師の修行の邪魔をしようとしました。そのとき光と共に虚空蔵菩薩さまが現れ、その力を借りて大蛇を封じ込めたそうです。その岩窟は今でも 残っており、それ以来天変地異は起こらなくなったと言われています。
また、近くには四国遍路発祥の地である衛門三郎杖杉庵があります。
所在地 |
〒771-3421 徳島県名西郡神山町下分字中318
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アクセス |
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料 金 |
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お問合せ | 焼山寺 088-677-0112 |